<北九州・山口地区>
北九州市立大学 前田譲治
北九州地区からは、大変悲しく、残念なご報告を行わなければなりません。北九州市立大学と熊本県立大学にて計38年間教鞭を執られ、北九州市立大学名誉教授であられる加藤宗幸先生が、平成18年12月7日、午前0時10分に御逝去になりました。昨年の9月初旬に、ご入院中の加藤先生をお見舞い申し上げた際には、お声にも張りがおありで、また、お元気そうにお見受けしたため、快方に向われるものと拝察申し上げておりました。まことに、悲痛の念に耐えません。お見舞い申し上げた際の、いつもとお変わりのなかった、柔和なご尊顔、澄みきったよく通るお声が、目を閉じますと今でも鮮明に思い出されます。加藤先生のご冥福 を、謹んで心よりお祈り申し上げます。
加藤宗幸先生は、『ヘミングウェイ・ノート』(九州大学出版会)、『アメリカ文学―脱出と再生への衝動―』、『アメリカ文学の出発』 (共に開文社)の、3冊のご単著の他に、Fitzgerald、Twain、D.H. Lawrence、川端康成などの作家に関しましての、数え切れないほど多数の研究論文を発表されております。また、加藤先生の北九州大学(当 時)のご退職に際しましては、『英語・英文学研究の再構築』(九州大学出版会)が刊行されております。この論文集の巻頭には、お元気であられた頃の加藤先生のお写真が掲載されておりますので、是非、ご覧下さい。また、加藤先生は、北九州大学(当時)ご在職時には、学生部次長、文学部長、評議員の要職を歴任されております。学会におかれましても、日本英文学会九州支部支部長、日本アメリカ文学会代議員、日本ヘミングウェイ協会運営委員を歴任されております。これらの卓越したご業績、また、多大なる教育へのご貢献によりまして、加藤先生は平成18年11月3日付けにて、瑞宝中綬賞を受賞されております。
思い起しますに、加藤宗幸先生は日祭日や休業中も、文字通り毎日、早朝から研究室においでになり、夜遅くまで、ご研究とご講義の準備に尽力されておりました。研究、教育に対する加藤先生のご姿勢は、常に真摯極まりないものであらせられました。また、加藤先生のお人柄は、温厚極まりないものであられ、先生のお人柄にお触れする機会を頂けた事を、私は大変有難く存じております。先生のゼミは学生の間で非常に人気が高く、毎年、定員の上限をはるかに超過する多数の学生が、先生のゼミを熱心に志望していたのも、先生の教育へのご姿勢、先生のお人柄を考えますと、当然のことと申せます。加藤先生の研究、教育に対するご姿勢は、まさに、大学教員が範となすべきものであられました。その、在りし日の先生の真摯なご姿勢を心に留め申し上げつつ、教育、研究に臨まなければならないとの思いを強くいたしております。これこそが、加藤先生のご学恩にお報いする一番の道になると思いますので。
<熊本地区>
熊本アメリカ文学研究会 活動報告
熊本大学 永尾 悟
熊本アメリカ文学研究会の2007年度の発表題目(2回分)を、熊本地区の活動状況として報告致します。
さて、本研究会が昨秋上梓いたしました『アメリカ作家の理想と現 実』がKALSの出版助成金を頂けることになりました。KALS 会員の皆様には心から感謝申し上げます。
<2007年度の発表題目(2回分)>
・第87回(2007年2月3日) <熊本大学 大学教育センター2階>
題 目: 「S.ママディの言葉への挑戦」
発表者: 出井ヤスコ (元尚絅大学教授)
司会者: 池田 志郎 (熊本大学)
・第88回(2007年4月3日) <熊本大学 大学教育センター2階>
題 目: 「Love Medicineの3短編におけるJune Kashpawがつなぐ
2つの家族」
発表者: 原口昌子 (熊本大学非常勤講師)
司会者: 出井ヤスコ (元尚絅大学教授)
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* 熊本地区の世話人、及び事務担当は下記の通りです。
世 話 人: 池田 志郎 (熊本大学)
田口 誠一 (尚絅大学)
事務担当: 楠元 実子 (熊本電波高専)
〈佐賀地区〉
佐賀大学 鈴木繁
地区委員の怠慢のため、佐賀地区からは長らく地区便りをお送りしておりませんでしたが、今後三年間、当地区が九州アメリカ文学会事務局の仕事を仰せつかることになり、次号から地区便りを発行する立場になりましたので、何か書かないわけにはいかなくなりました。
五月に九州大学で開かれました九州アメリカ文学会の総会でご承認いただきました通り、佐賀大学には学会員が三名も(?)いるということで、今年から佐賀地区の方で学会事務局を担当させていただくことになりました。微力ではございますが、少しでも学会のお役に立てますよう努めていきたいと考えておりますので、ご指導・ご助力のほど、よろしくお願い申し上げます。事務局長は早瀬先生、会計とニューズレター係は、とりあえず最初の一年は、それぞれ名本先生と鈴木となっております。慣れぬこととて、何かとご迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。学生たちの協力も得て、何とか大過なく三年の任期を終えることが出来ればと考えております。
また昨年は九州アメリカ文学会の企画によりまして、佐賀地区(名本、鈴木)より英宝社刊の英語テキストを出させていただきました。最初にテキストのお話をいただきました時には、どうなることかと思いましたが、名本先生が企画や出版社との交渉はもとより、テキストの内容から付属の設問形式に至るまで、何から何まで考えて下さり、何とか刊行まで漕ぎつけることが出来ました。時事的内容のこととて、ロングセラーはとても期待出来そうもありませんが、編著者としての責任上、英宝社様へのご迷惑を多少なりとも減らせよう、授業で一生懸命使っていきたいと思います。会員の皆様にも少しでもご協力いただければ幸いです。またテキスト作成に際しては、多くの方々にお世話になりまして、どうもありがとうございました。
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