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北九州市立大学 新村昭雄 Faulknerが、1955年に来日したとき、Press Clubのインタビューで「Steinbeckは通信員、新聞記者に過ぎず、本当の作家ではない」と言った。作家の高見順氏が「Steinbeckはどう思うか」と尋ねたら、「たくさん売れる通俗作家だ」といった。SteinbeckはFaulknerについて"My
great predecessor, William Faulkner"とノーベル賞受賞演説(Dec. 10,
1962)で褒め称えた。フォークナーの発言は、彼の文学の趣向を表していて、それはそれでいいが、問題なのは、最近出版された全16巻の『アメリカ文学ライブラリー』である。「アメリカ文学の代表的な作家16人」と銘打ち、「時代、地域、人種、性別に偏りなくアメリカ文学の主要な作家をカバーしています」と謳っているのに、Steinbeckが入っていない。大橋健三郎さんも推薦しますと謳っていて、確かにFaulknerは入っているが、Steinbeckは外されている。Hemingwayも外されて。さすがに平石貴樹さんはHemingwayが外されたのはおかしいと言っていますが、Steinbeckが外されたのはとは言わない。Hemingwayが外されたのは、明らかに彼の男性原理、Macho
Hemingwayに対するフェミニストの反撥があります。恐らく、Steinbeckに対するのも、Hemingway同様、"女性の登場人物が極端に少ない"、"男性が好むような女性を描いている"という批判からでしょう。それと"ベトナム戦争支持"などの政治的姿勢が問題となって外されたのでしょう。今から20数年前に米国に留学したとき、米国の学会はフェミニズム批評が盛んで、最大の標的はHemingwayでした。それで、これらの事情を踏まえて、敢えて"Steinbeck
Today, Steinbeck Forever"というタイトルにしました。 |