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九州アメリカ文学会第51回大会報告

                               大会担当  大島由起子

 九州アメリカ文学会第51回大会は、去る57日(土)、8日(日)の両日、
九州大学において開催されました。九州大学の小谷耕二、高橋勤、中村嘉雄先
生をはじめといたしまして開会に向けてご尽力をいただきました先生方のおか
げをもちまして、盛況のうちに終えることができました。九州・沖縄各地区よ
りご参加いただきました研究発表者、ならびに司会役を快くお引き受け下さい
ました先生方にも、心よりお礼申し上げます。
 
 今年は15の個人発表がありました。人数調整の際に、最終のお返事をいただ
いていなかった数名の先生方には次回にご発表いただくことをお願いしなくて
はならないといった不手際がございましたこと深くお詫び申し上げます。
 
 明治大学の牧野有通先生を招聘し、「『鎖国』としてのタイピー ― メルヴ
ィルの多文化的視野」というタイトルで『タイピー』と『白鯨』との関連につ
いて、ポストコロニアル批評も援用なさりつつのご講演を賜りました。ハーマ
ン・メルヴィル研究者のひとりとして私は、ともすれば、『マーディ』以前の
初期作品は、まだメルヴィルがメルヴィルになっていなかった時代のものとい
うように軽視しがちだったことを反省いたしました。また、牧野先生は、「日
本アメリカ文学会九州支部会」というような名称ではなく、独立したような
「九州アメリカ文学会」なのですねという、おからかいの言葉を残していかれ
ました。私は考えてみたこともありませんでしたが、たしかにユニークな名称
のようです。学会設立メンバー(「建国の父たち」?)の気概がうんと篭って
いるのでしょうか。
 
 シンポジウムは「ネイティヴ・アメリカンとアメリカ文学」についてでした。
金城大学の横田和憲先生をお招きしました。フロアからの活発な質疑に感謝申
し上げます。新時代の息吹を感じたといった温かい反応も耳にいたしました。
私も発表者のひとりでしたが、ネイティヴ・アメリカンが書くものと、白人の
手になる先住民表象という双方向の研究が必要だと痛感されました。とはいえ、
現代批評の応接に追われる私の現状では双方の研究など、程遠いという感じで、
これからじっくり取り組むとともに、学会などでの他研究者との出会いを大切
に、意見交換をさせていただきたいものです。
 
 さて、来年の大会は、513日(土)、14日(日)の両日、今年同様に九州大
学で開催されます。研究発表は例年通り募集いたします。詳しくは同
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に記載されております募集要項をご参考になさり、どしどしご応募
くださいますよう。九州・沖縄地区の会員に、幅広く呼び掛けたいと思います
ので、各地区委員をはじめ関係の先生方には、自薦他薦を問いませんので、ご
協力のほどよろしくお願い申し上げます。大会に向けてよいアイディアがござ
いましたら、ご一報いただければ幸いです。