NewsLetter


地 区 便 り

<熊本地区>


熊本アメリカ文学研究会 活動報告

地区委員 角田俊治 (熊本大学)

熊本アメリカ文学研究会の2004年度の全発表題目を、熊本地区の活動状況として報告します。
                 
・第72回(2004. 1.31) <熊本大学 大学教育センター2階>
 目: “The Ugliest Pilgrim” について
発表者: 原口昌子  (熊本大学非常勤講師)
司会者: 池田志郎  (熊本大学教育学部)

・第73回(2004. 4. 3) <熊本大学 大学教育センター2階>
 目: Damon Runyon の作品について
発表者: 荒木栄司  (作家)
司会者: 原口昌子  (熊本大学非常勤講師)

・第74回(2004. 7.10) <熊本大学 大学教育センター2階>
 目: ミニマリストの描くベトナム戦争―Tobias Wolff のThe Barracks Thief
発表者: 永尾 悟  (崇城大学)
司会者: 角田俊治  (熊本大学医学部)

・第75回(2004.9.11) <熊本大学 大学教育センター2階>
 目: Jamaica Kincaidの Annie John ―主人公 Annie の成長
発表者: 楠元実子 (熊本電波高専)
司会者: 弓削美代子

・第76回(2004.12.4) <熊本大学 大学教育センター2階>
 目: Burning Brightの評価について
発表者: 田中啓介(崇城大学)
司会者: 馬渡美幸(熊本大学非常勤講師)
           (当日、研究会の後、毎年恒例の忘年会を開催)


* 熊本地区の世話人、及び事務担当は下記の通りです。
  世 話 人: 里見 繁美 (熊本大学文学部)
池田 志郎 (熊本大学教育学部)
  事務担当: 田口 誠一 (尚絅大学)Tel. 338-8840 (勤務先) 324-2954 (自宅)


<鹿児島地区>

千葉義也(鹿児島大学)

 今年は鹿児島地区から二つ、報告させていただく。一つは、森 孝晴(鹿児島国際大学・教授)の所属する日本ジャック・ロンドン協会が、No. 21号(2004. 2. 25)とNo.22号(2004. 8. 25) の、『呼び声』と名付けられた2通のニューズレターを発行したということである。
 No. 21号は、 主に、「ジャック・ロンドンへの旅」に参加された会員たちの「報告」と「支部読書会報告」の二部から成る普通のニューズレターだが、ほかの協会のニューズレターと大きく違うのは、紙面に一貫して流れる暖かい点であるように見受けられた。
 また、No. 22号は、関東学院大学で開催された「第12回年次大会報告」 と「第5回ジャック・ロンドンへの旅」の「報告」で構成されているが、驚くのは、なんと言っても、このジャック・ロンドンへの旅が、Centenary Collegeより名誉博士号を授与される辻井栄滋会長の「証人になりたい」という会員たちの強い願いで結成されたものだったという事実である。
 じつは、その辻井栄滋会長が11月27日に開催される第11回鹿児島英語英文学会の講演のため来鹿される。演題は「翻訳と研究?二足のわらじをはいて30余年」というもので、おそらくこの「KALS NEWSLETTER」が会員各位のお手元に届く頃には既に終っているかもしれないが、私は今これをしたためながら、先生の講演を大いに期待しているところである。

 二つ目は、私の所属する日本ヘミングウェイ協会が学会誌『ヘミングウェイ研究』第5号(2004. 6)を表紙のデザインも新たに発行したということである。 本誌は、「ヘミングウェイとアメリカ」という3本の論文からなる特集を2本のエッセーとこれまた2本の投稿論文が前後に挟む形で出来ている。
 投稿論文が2編採用されたのも第2号以来のことだし、2編のエッセーが掲載されたのも第3号以来のことで、本誌5号は誠に充実した学術誌となっている。充実と言えば、最後に付された「書誌: 日本におけるヘミングウェイ研究?2003」は、作成者の本人が言うのもおかしいが、57頁もの大書誌となっている。
 辻井栄滋会長が『呼び声』(No. 21)の冒頭を飾る挨拶で、「今日世界じゅうで最もよく読まれている作家は、シェイクスピアでもヘミングウェイでもなく、何とJ・ロンドンなのです」と語っているが、おそらく1年間にヘミングウェイほど頻繁に言及される作家もいないだろう。
 『ヘミングウェイ研究』第5号に掲載された新関芳生・長谷川裕一のエッセー、「『ポータブル・ヘミングウェイ』: eBookで読むヘミングウェイ作品」に依ると、「PDAと呼ばれる、手のひらに載る小型コンピュータの中にテクストのデータを入れ」れば、ヘミングウェイの作品をどこにでも持ち運ぶことが出来るという。近々、ヘミングウェイがジャック・ロンドンを抜く日が来るかもしれない。

(Nov. 15, 2004)